Handheld Fiber Laser Welder / スタンダードモデル

SL-1500
薄板から中板まで。

ハンディ型ファイバーレーザー溶接機の標準機。鉄・ステンレス4mm以下、アルミ3mmまでに対応します。

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SL-1500 の概要

1,500W
定格出力
4mm
最大対応板厚(鉄・SUS)
120mm/s
最大溶接速度

SL-1500は、1,500Wのファイバーレーザーを搭載したハンディ型のレーザー溶接機です。光ファイバーで増幅したレーザー光を集光して金属を溶かし接合します。アーク溶接(TIG/MIG)に比べて入熱が局所的なため、熱によるひずみや変色を抑えやすく、薄板や意匠面の溶接で仕上げ研磨の工数を減らせます。手持ちトーチで取り回せるため、動かせない大型ワークや、多品種少量で段取り替えの多い現場にも適します。鉄・ステンレスは板厚4mm以下、アルミは3mmまでが選定の目安です。ガイド機能により、溶接未経験の方でも短時間の研修でビード溶接が行えます。

SL-1500 詳細スペック

仕様項目SL-1500
定格出力1,500 W
発振波長1070 nm
溶接スピード0〜120 mm/s
溶接厚さ(シングルワイヤー)0.5〜5 mm
溶接厚さ(ダブルワイヤー)—
外形寸法(H×W×D)930×540×925 mm
質量165 kg
電源単相 AC200/220V 50/60Hz
冷却方式水冷

※ 仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はお問い合わせください。

板厚表記について

「対応板厚」と「溶接厚さ仕様」の読み方

SL-1500の板厚は、文脈によって示している数値が異なります。混同を避けるため、各数値が何を表すのかを整理しました。機種選定の目安は「最大対応板厚」、見積・仕様確認時は「溶接厚さ仕様」をご参照ください。

区分SL-1500意味・前提条件
最大対応板厚
(選定の目安)
4mm以下
(アルミ3mm)
裏まで安定して溶け込む実用的な板厚の目安です。機種選定はこの値を基準にしてください。素材・継手形状・要求品質により前後します。
溶接厚さ仕様
(シングルワイヤー)規定値
0.5〜5mm カタログ規定の一回溶接あたりの厚さ範囲です。上記「最大対応板厚」とは規定の取り方が異なるため、数値が一致しない点にご注意ください。

出力(W)と板厚の関係、材質別の違いはファイバーレーザー溶接は何ミリまで?出力(W)と板厚の早見表で詳しく解説しています。

SL-1500 が向く現場・向かない現場

ミスマッチな導入はお客様にとっても当社にとっても損失です。向かないケースも先にお伝えします。

向いている現場

  • 鉄・ステンレスで板厚4mm以下(アルミは3mm以下)の溶接が中心の現場
  • 薄板の板金加工・筐体・意匠面など、ひずみと後処理を減らしたい用途
  • 動かせない大型ワークや現地施工があり、手持ちで取り回したい現場
  • 多品種少量で段取り替えが多く、治具を都度組みたくない現場
  • 溶接の熟練者が不足しており、未経験者でも扱える設備を探している現場
  • 窒素ガスでの運用を検討している現場(SL-1500は窒素ガスに対応)

向かない・要検討の現場

  • 板厚6mmを超える厚板が主体の現場 → SL-2000、またはアーク溶接との併用をご検討ください
  • 開先を多層盛りで埋める溶接が中心の現場 → TIG/MIGに分があります
  • 継手のすき間(ギャップ)が大きく、治具やタック溶接で精度を出せない現場 → ワイヤー送給、またはSL-2000のダブルワイヤーが必要です
  • 銅・真鍮など高反射材が主体の現場 → 条件出しがシビアなため、事前のテスト溶接が必須です
  • クラス4レーザーの安全管理体制(保護具・遮光・管理区域)を整えられない現場

レーザー溶接そのものの弱点と対策はファイバーレーザー溶接のデメリット・欠点7選で7項目にまとめています。

SL-1500 と SL-2000
どちらを選ぶか

出力と対応板厚、そしてダブルワイヤー送給の有無が選定の分かれ目です。

項目SL-1500SL-2000
定格出力1,500 W2,000 W +33%
最大対応板厚(鉄・SUS)4mm以下6mmまで
最大対応板厚(アルミ)3mm5mm
ダブルワイヤー送給—0.5〜5 mm 対応
質量165 kg172 kg
向く現場薄〜中板の汎用板金・精密部品厚板・生産量の多い現場・すき間の大きい継手

鉄・ステンレスで4mm以下(アルミ3mm以下)が中心ならSL-1500で足ります。板厚6mmまでの厚板や、すき間の大きい継手をダブルワイヤーで埋めたい場合はSL-2000をご検討ください。

SL-1500 の価格について

本体価格はご要望の構成(発振器・トーチ・ワイヤー送給・自動化オプション・据付内容)によって変わるため、個別のお見積りでご案内しています。ここでは、見積書を比較するときに必ず確認したい項目を挙げます。

確認すべき項目なぜ重要か
発振器のメーカーと保証年数本体価格の大部分を占め、寿命と再現性を左右します。世界に300社規模のメーカーがあり品質差が大きい部分です。
トーチ・ノズル・保護レンズの本数「本体は安いが消耗品が別売り」というケースがあります。初期同梱数を確認してください。
ワイヤー送給機の有無すき間(ギャップ)のある継手を扱うなら必須級です。後付けより初期構成のほうが割安になります。
チラー・冷却水の仕様水冷方式のため、冷却系の構成が稼働率と維持費に直結します。
据付・操作研修・保守の範囲出張費・立会費が別建てか込みかで総額が変わります。
安全対策(保護具・遮光)クラス4レーザーのため、保護メガネ・パーテーションは実質必須の付帯費用です。

W数別の市場価格レンジ、電気代の計算式、TIG/YAGとのコスト比較はファイバーレーザー溶接機の価格相場と運用コストで公開しています。国産機と中国製機で価格差が生まれる理由は価格はなぜ違う?国産・中国製とメーカー比較をご覧ください。設備投資支援を使う場合はものづくり補助金でレーザー溶接機を導入するもあわせてどうぞ。

SL-1500 のFAQ

導入前によく寄せられるご質問にお答えします。

選定の目安は、鉄・ステンレスで板厚4mm以下、アルミは3mmまでです。これは裏まで安定して溶け込む実用的な板厚を指します。カタログの「溶接厚さ仕様(シングルワイヤー)0.5〜5mm」は一回溶接あたりの規定値で、規定の取り方が異なるため数値が一致しません。機種選定は「最大対応板厚」を基準にしてください。素材・継手形状・要求品質により前後するため、実ワークでのテスト溶接をおすすめします。
鉄・ステンレスで板厚4mm以下(アルミは3mm以下)の溶接が中心であればSL-1500をお勧めします。板厚6mmまで(アルミは5mmまで)の厚板溶接や、すき間のある継手をダブルワイヤー送給で埋めたい場合はSL-2000が適します。外形寸法は同一で、質量はSL-1500が165kg、SL-2000が172kgです。
本体価格はご要望の構成(発振器・トーチ・ワイヤー送給・自動化オプション・据付内容)によって変わるため、個別のお見積りでご案内しています。見積書を比較する際は、発振器のメーカーと保証年数、トーチ・保護レンズの同梱数、ワイヤー送給機の有無、チラーの仕様、据付・研修・保守の範囲、安全対策費の6点を必ずご確認ください。W数別の市場価格レンジと電気代の計算式はブログで公開しています。
はい、使えます。SL-1500はガイド機能を備えており、溶接未経験者でも短時間でビード溶接が行えます。導入時に操作研修も承ります。ただし、継手精度の管理や条件出しには経験が効くため、実際のワークでの試運転をおすすめします。
レーザー溶接そのものに法定の免許・資格はありません。ただし高出力のクラス4レーザー機器に当たるため、JIS C 6802に基づくレーザー機器管理者の選任・管理区域の設定・保護メガネの着用といった安全管理が求められます。アーク溶接の特別教育とは制度が異なります。当社では導入時に安全運用の体制づくりまでご案内しています。
電源は単相 AC200/220V 50/60Hz です。冷却方式は水冷のため、チラーの設置スペースと冷却水の管理が必要になります。本体の外形寸法は930×540×925mm、質量は165kgです。あわせて、クラス4レーザーの安全対策として保護メガネと遮光パーテーションの準備をご検討ください。設置環境のご相談も承ります。

SL-1500 を、
実機で確かめる。

お持ちの素材・継手でそのままデモ溶接します。出張デモ・郵送サンプルテストも承ります。